サンマは一年の大半、東京のメニューから姿を消しますが、数週間のうちにスーパーの店頭や祭りの屋台、寿司屋を席巻します。この魚は春から夏にかけて沖合で過ごし、秋になると南下してくるため、その回遊のタイミングで日本国内で最も多くの水揚げがあります。価格や流通量はシーズンごとに激しく変動するため、どこで、どれだけ早く足を運ぶかが、脂の乗った9月のサンマにありつけるか、それとも痩せた高い魚を食べてがっかりするかを左右します。
このリストでは、単に季節のメニューにサンマを載せている店ではなく、水揚げから食卓までの距離が短い場所に限定しました。それぞれ、早起きや長い行列、あるいは自分で焼く手間など、求められることが異なります。この秋の気分に合わせて、自分に合った場所を選んでみてください。
### 寿司大(豊洲市場)
築地市場時代から、名店「寿司大」の長い行列はおなじみの光景でしたが、豊洲に移転してからもその人気は変わらず、公式には6時から2時まで営業しています。平日はたいてい11時頃には受付が終了し、土日祝日には9時という早い時間に売り切れてしまうこともあります。最近訪れた客のセットには、大トロ、穴子、ウニ、タイ、サンマが含まれていました。つまり、サンマ専門店というよりは、季節の幅広いセレクションの一部としてサンマが登場する形です。何時間も待たずに席に着きたいなら、市場が開く前に行くのが賢明です。
### 大和寿司と山﨑(豊洲市場内)
もし「寿司大」の行列が無理そうなら、同じ市場内の別のカウンターも足を運ぶ価値があります。「大和寿司」はカウンター席のみの非常に有名な寿司屋で、上質なマグロを使ったお寿司は本当に絶品です。一方「山﨑」は、築地で40年以上営業した後、豊洲に移転しました。つまり、同じ魚仲卸業者と何十年もの付き合いがあるということです。どちらも水揚げによって内容が変わる季節の握りセットを提供しているので、注文する前にその日の朝に入ったネタを聞いてみてください。
### 目黒のさんま祭り
東京では毎年「目黒のさんま祭り」が開催されており、2025回目は10月12日の10:00から2:30まで行われ、この日は無料で焼き魚が振る舞われます。岩手県宮古港で水揚げされたサンマ約7,000匹が無料で提供され、炭火で焼いたものをシンプルにシンプルに塩と大根おろし、すだちで味わいます。この祭りは1996年に始まり、毎年何万人もの人々が目黒でサンマを食べるために集まります。無料のサンマを求める行列はすぐに長くなるので、数時間前には到着しておきましょう。
### 目黒のさんま祭り(区民まつり会場)
あまり知られていませんが、目黒区は同じ時期に、区民まつりの中で2回目の無料サンマ配布を行っています。このイベントでは宮城県気仙沼市から取り寄せた約5,000匹のサンマが無料で焼いて振る舞われ、メインの10月の祭りとは別の港から仕入れています。メインの「さんま祭り」よりも小規模で地元密着型のため、大きなイベントに参加し損ねた場合や、長蛇の列に並ぶ自信がない場合の現実的なバックアップとしておすすめです。
### 目黒駅近くの居酒屋の塩焼き定食
祭りチケットなしで座って食べたいなら、目黒駅周辺にあるいくつかの小さな家族経営の居酒屋では、秋の間中、サンマの塩焼きがランチメニューに並びます。ある居心地の良い店では、素晴らしいサンマの塩焼き定食を提供しており、キャベツとマカロニサラダ、味噌汁、ご飯、お新香といった小鉢が付いて手頃な価格です。こういった店は一人客の予約は受け付けないことがほとんどですが、座席数に限りがあるため、ランチのピーク時には少し待つことを覚悟しておきましょう。
### 銀座の寿司カウンターで、初物を味わう
予算を気にしないなら、その年最初のサンマを追いかけるのも、本格的な寿司ファンにとっては小さな儀式のようなものです。7月中旬には、わずかな初水揚げが東京の豊洲市場で1キロあたり¥100,000、つまり1匹あたり¥12,500という驚きの価格で取引され、そのほとんどは台湾の高級寿司店に買い占められ、一部が銀座や都内の寿司店に回りました。9月になると流通量が増えて価格は急落しますが、銀座のいくつかのカウンターでは、その年の初サンマを出すことを、わざわざ高い席料を払う価値のあるイベントとして扱っています。
### 自宅で買って焼く
最も安上がりで、かつ確実なのは、多くの東京の家庭がすでに行っている方法です。9月上旬にはスーパーに生のサンマが並び始め、価格は1匹あたり¥350程度でした。近年の典型的な年では、東京のスーパーで1匹およそ¥299で売られていました。購入する際は、丸々と太っていて、皮に艶があり、身が引き締まり、目が明るく澄んでいて、お腹がふっくらしているものを選びましょう。あとはシンプルに塩焼きにして、大根おろしを添えるだけです。
どこで楽しむか、選び方のコツ
意気込みだけでなく、スケジュールと行列への耐性で選びましょう。最も新鮮な市場直送のサンマを求める早起き派は、平日でも午前9時前には豊洲へ向かってください。「寿司大」「大和寿司」「山﨑」の週末の在庫は、開店から数時間でなくなることもあります。お金をかけずに体験したいなら、10月の「目黒のさんま祭り」をメインの予定に組み込み、行列を避けるために早めに到着しましょう。万が一のために「区民まつり」の屋台をバックアップに考えておくのが良いでしょう。ゆったりと手間をかけずに夕食を楽しみたいなら、目黒駅近くの居酒屋の塩焼き定食なら安上がりで予約も不要です。7月や8月初旬の銀座の寿司カウンターは、どんな値段であってもその年最初の初物を食べたと言いたい人向けです。自宅で調理するのは、最も安上がりで失敗が少ない選択肢です。ただし、購入前に必ず魚の目と皮をチェックしてください。


